猫の飼育頭数について

これから猫カフェを起業予定の方から、
「何匹までなら猫を飼えますか?」
という質問をよく受けます。

里親募集中のカシュー

猫茶家では、東京都から
最大猫25匹の「保管」「展示」することを
立ち入り検査の上、認可されています。

当初のお店の計画では、お店で里親会を開催予定でした。
里親会開催時には、一時的に預かる猫の数が増えるので、
25匹で申請をしてあります。




質問:「何匹までなら猫を飼えますか?」
答え:「お店の広さと、経営方針次第となります。」

猫を商品として扱うか、
家族として扱うかで、
飼育できる数は大きく変わります。

日々の猫の行動パターンや、嗜好を把握しておくのは、
猫の健康管理(肉体的・精神的)を行う上でとても重要ですが、
猫のことを知らない or 猫を使い捨てにするつもりの方は、
「お客さんと遊ぶのだから、
 人間スタッフによるスキンシップは不要」

と考えるからです。


最低ランクの飼育をするのであれば、
猫のために割ける時間 >
(トイレ・ケージ・餌皿など掃除にかかる時間)x 猫の総数
となります。


猫に優しく、健康的に経営しようとするならば、
清掃時間の他に、猫に向き合う時間も必要になります。

・猫の健康チェック(ブラッシング、爪きり、シャンプー含む)
・猫の心のケア(スキンシップ)

スキンシップを一匹当たり最低10分とすると、
6匹で1時間。
12匹で2時間。
一般的な猫カフェでは、
接客や、お店の清掃などを兼務することになるので、
8時間勤務の一人のStaffで世話すると考えると、
10匹が限界でしょう。


すこしキツイ事を書くと、

質問されるということは、
多頭飼育の経験が無い、もしくは、自信がない
ということだと思います。
ご自身に自信がないうちは、少なく抑えておいた方が無難でしょう。



猫の数が少ない=幸せ
猫の数が多い=不幸
という図式は、絶対ではありません。

猫茶家店主の実家では、
猫11匹+大型犬2匹+モルモット+金魚+亀を同時飼育

店主の親族は、
隣の家と猫が自由に行き来できるような通路を設置して、
隣家と共同で保護猫26匹を室内飼育。


子育ても、猫育ても一人でやれる事には限界がありますが、
周囲の理解・協力があったので、みんな幸せに暮らしていました。



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猫の飼い主は、
糞尿の量・色・形、餌の食べ方・量、じゃれ方、甘え方
総合的に普段と比較して、猫の状態を判断することが可能です。

しかし、獣医さんは、
心音、触診、体温、血液検査、レントゲンだけで
判断しなければなりません。

猫は、自分で具合が悪いところを申告できません。

まして、病院へ連れて行かれてパニック状態になる猫だと、
正しい診断は無理です。
興奮すると、血液検査の結果も正しく出ない事が多いのです。

健康診断の血液検査で悪い数値が出る頃には、
手遅れの状態になっている事が珍しくありません。


猫の異変を早期に察知できるのは、
猫を毎日見ている人だけです。

ローテーション勤務のアルバイトさんに、
猫の微妙な変化をいち早く察知しろというのは、無茶なお話。




猫カフェを経営するというのは、
ペットショップより何倍も神経を使いますし、大変です。



何が大変か検討付かないのであれば、
キチンと猫カフェコンサルを雇った方が良いでしょう。

>資金はあるけど、アイディアに行き詰っている方へ
猫茶家店主の本業は、考える人です。

猫の負担も減らし、人間Staff側の負担も減らし、
そしてお客さんも楽しんでもらえる。
全く新しいアイディアがありますので、是非ご相談ください。

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